2018年11月30日金曜日

週末だけクラブの馬に乗って上達する方法??

こんにちは!


今日のテーマは ”週末だけクラブの馬に乗って上達する方法” 、、、、。

言い方を変えれば、”いかにお金と時間をかけず上手になるか” 超手軽で簡単な方法、、。

このタイトルにつられて、ここを訪れた方々、


結論から言わせてください!!

  ”そんな虫の良いやり方は有りません!!!”

 
この様なタイトルは流行りますし、魅力的かもしれません。
実際にこのような事をうたって指導している人も世の中には存在するかと思います。
実に商売上手!!


初心者が有る程度馬の動きに慣れていくことで、それなりにまたがっていれるようになるレベルまでは可能でしょう。しかし、それ以上となると、時間もお金も必要になります。

しかし、ただ一つだけ低コストで出来ることが有ります。
それは、乗馬、馬術の論理的な事を自身で調べ、勉強することで知識を得ていくことです。

知識を得れば得るほど、上記のテーマが虫の良い話に聞こえてくるでしょう!!



馬は生き物です。毎日えさをやり、厩舎掃除し、世話をしてやらなければいけません。大変な労力と時間とコストです。週末だけ、あるいは天気の良い日にだけやればいいものではありませんね!

”そんなことはクラブの考える事”

と思っているのであれば、非常に残念な事に思えます。

乗馬の上達は馬の理解から始まるからです!!クラブで定められた料金を支払い、そのサービスを受けるという観点で定規を置くのであれば、上達をあまり求めずに、単にサービスを受けて満足するべきですね!!

でも、人は皆出来ることならもっと上手くなりたいと思うもの。
ここに最大の矛盾が生じるわけです。



乗馬の上達は馬の理解から、と言えど、生涯かけても馬の何もかもを知ることは難しいでしょう。でも、根本的な事は分かるようになるものです。


そもそも、馬術の発端、起源のお話をしてみましょう。

時は2500年以上もさかのぼります。
人間は大昔から馬という動物と共生してきました。
農作業に馬を使ったり、戦場へ馬と出ていったりとです。また現在での車代わりで足としていました。
しかし、そんな大昔でさえ馬を持つことはコストのかかる事であり、頻繁に馬が故障してしまうとなおさらの事でした。
そこで、研究がスタートしたわけです。

人が馬にまたがることで馬にはその分負荷、負担がかかります。
馬術の理論は、その負荷をいかに軽減し、馬を健康に故障させずに長持ちさせるかという発想からスタートしたわけですね。
ですので、これらの理論は馬の体のメカニズム、馬そのものの研究を基盤にしています。
全ての馬術的な運動はそのメカニズムに相反することなく、理に適っているわけです。
ですので、しっかりとトレーニングされた馬の体は立派な筋肉を得、見た目にも輝いてくるものです。

よく動物愛護の観点から、そもそも馬のスポーツすべてを否定する人もいますが、我々馬術家は馬にパフォーマンスを求めるために、相当の馬のケアをしているものです。
また、馬も上記の様な理にかなったトレーニングを受けることで精神的に落ち着き、パフォーマンスを楽しみ始めます。
もしわれわれが馬を酷使しているのであれば、馬の体つきや精神状態に出てくるでしょう。


さて、上記をふまえて一番厄介だと感じるのは、

好きな時にチョロッと馬に乗って上手になりたいと思っている、日本の乗馬人口の大半を占める大衆です。全ては人間側からの都合の良いリクエスト発信しかしていません。テニスやゴルフなどではそれもありかもしれません。生き物を相手にしていませんからね!

”上手になりたい” と思う事自体は大変良い事であり、実際上達することは馬にとっても上記に示したように良い事です!!


では、どうすれば上達するのか??


はっきり言わせてください!!

上達の為のある程度の自己投資を自己責任ですることです!!
クラブがああだこうだ、あるいは周囲の人たちがああだこうだは最終的には個々の自己判断、起こす行動に対して制限は出来ません。結局何もしなくてもよい様、それらを利用しているだけではないでしょうか?
日本の持つそもそも素晴らしい和の文化が悪い様に利用されている様な気がします。

投資といっても色々な形が有るでしょう。
まだ若い人であれば時間や労力。
経済力のある人であればお金。など。


残念ながらこれら無しでは無理です。

欧米人はこの辺を自然に捉えているのですが、日本人は残念ながら、乗馬や馬術の理解があまりなく、また馬という動物との距離が遠いためか、彼らとは感覚が違っている様です。


誤解のないように一言。 商売がらみで言っているのではありません!
日本の馬術界の行く末を考えた時、この一般大衆の乗馬、馬術のとらえ方を変える必要性を感じるからです。


出来ることからでも何らかの努力は、上達や進歩を求めるのであれば必須です。

”別に上手にならなくてもいいから、たまに馬にまたがれればいい”
のであれば、それも結構かと思います。が、このスポーツ、馬という相手がいます。

この馬かわいい~!!
と言って盛り上がる前に、馬にとっては
”下手くそは罪”
であることを、いやでも認識するべきでしょう。
可愛いと思って乗るのであれば、上達を目指すべきです!!

上手く乗れないときにお世話になった馬達への恩返しと思って、是非上達してもらいたいと思います。


この投稿を読んで、
その通りだと思って頂ける方と、そうではなく離れていってしまう方もおられると思います。離れていってしまう方は自分の”都合” にそぐわないからでしょう。
でも、馬の都合もたまには考えて見てください。
これまでとは違った、乗馬のとらえ方が出来るのではないでしょうか?



2 件のコメント:

  1. ご指摘の通りです。こういう発言が普通にできるようになればいいですね。わたしは馬を3頭買って 1年で1000鞍。3年で3000鞍。ようやくその段階で座れるようになったという実感がありました。50歳からはじめた乗馬ですから、若い人の10倍は乗ろうと思ってやってました。座れていないと 手も足も自由に使えません。そんなライダーがほとんどのように感じます。

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    1. コメント頂き有難うございます。
      なかなか誰も言わないでしょうね、、。

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