2019年2月27日水曜日

日本のタブー?

こんにちは。

今日もEY Equestrianオンラインスタディ&コーチングからの話題です。
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このオンラインスタディ&コーチングは、「もっと馬の理解を深めたい」、「乗馬、馬術の事をもっとよく知りたい」、「上達の為、トレーニングの為の知識を得たい」、と言った意欲旺盛な方々がレベルや立場に関係なく、所属クラブの枠を超えて日本全国からご参加いただいているコミュニティでもあります。

様々なテーマでのコンテンツ内容は欧米からの乗馬、馬術トレーニングに関するものです。基礎的なセオリーから方法論、ビデオでの解説の日本語要約を含みます。



海外での馬術の世界は実にインターナショナル!
私自身の周りにも、交流ある人々は、オランダ人、ドイツ人、フランス人、アメリカ人、スウェーデン人、デンマーク人、アイルランド人、イギリス人、イスラエル人、スイス人、ベルギー人、フィンランド人、アラブ人、etc.、、、、、、、、。


さて、島国である日本。国内でのシステムや掟がオープンでない環境を作り、閉ざされた日本というマイワールドを形成してしまっている様な印象を受けてしまいます。

世界から見た日本という点だけでなく、日本国内での各クラブのあり方も同様、閉ざされているというお声を頂きました。



さて、閉ざされているという事が、良い事なのか悪い事なのか?


先日グループ内でのある乗馬の技術的なディスカッションの中で、以下の様なお声が上がりました。

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今まで この手の「感覚の話」馬業界では 結構タブー
大先生なる人が 「俺のやり方だ!」的な押し付けで 議論なんてとんでもない!! 空気が流れていました


それを オープンな場で 話し合えるって素晴らしいと思う
トレーナーの質 方法論 クラブのあり様
SNSを通して 知る機会が増えたことに感謝と同時に

指導者の質の向上に 少しでも資してほしいものです


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つまり、いかに顧客を囲い込むシステムを構築するかによってのビジネスであり、良質の技術を提供する事によって顧客を獲得するといったビジネスにはなっていない所が多くあるのでは?と考えられるわけです。 そうであれば健全な形とは言いにくい、、。



先日、某クラブが誇らしげに、数十組の人馬を一斉部班レッスンしている動画を公開していたのを偶然拝見しました。
これを見たドイツ人の友人は、苦笑いして「ある意味すごい、、。」と一言。
Nothing to do with horse riding ,,.(乗馬の本質からずれている)とも。

しかしこれを望む顧客が多く存在する限り、このビジネスの形は成り立つわけです。

顧客側がこれしか知らなければ、、
これが彼らにとっての”常識”なのでしょう。


もう少しまともに馬に乗る事に興味をもってくれる人が増えないものか?

といった事も耳にしました。


需要と供給がこういう形であるわけですが、これは自然に生まれた需要なのか、ビジネス上意図的に生み出された需要なのか?


一体どうすれば日本の乗馬マーケットの質の向上をはかれるのか? と考えさせられる意見交換やメッセージがしばしば届けられます。

遠野産馬のセリにおける馬のプレゼンテーションから考えさせられることなどもテーマになっています。


欧米諸国と日本にあるこれらのズレは、すべて知識不足、経験不足、勉強不足、十分に知らないという事が根本にあり、その上にビジネスを構築しようとした中から生まれる”歪み”は、タブーになったり、あえて語られることが無かったり、という風に力を持った者に”ふた”をされる形になっているのかもしれません。

今の時代、より多くの人々が自由に海外へ出ていったり、インターネットによりグローバルに情報を得たりできてくれば、その”ふた”はいずれ開かれることになるでしょう。



日本人は世界的にも優秀であるはずだと思っています。
にもかかわらず、乗馬、馬術の国内全体での捉えられ方、レベルがなかなか変わらない現状があるのではないでしょうか?

出来る限り多くの人々に ”目を開いて” 頂きたいと願います。



EY Equestrianオンラインスタディ&コーチング
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2019年2月19日火曜日

インストラクターが持つべき最も重要な要素

乗馬が大変人気の高いスポーツである米国においての記事のご紹介です。

サービス提供側の見方と、顧客側の見方を示しています。

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乗馬インストラクターが持つべき最も重要な要素は何ですか?

数ヶ月前、私たちは「乗馬インストラクターが持つべき最も重要な要素は何ですか?」という質問を私たちのFacebookページとLinkedInのディスカッションの両方に投稿しました。それらのいくつかを見てください。

最も興味深かったことの1つは、専門家からの回答とクライアントからの回答の違いでした。


専門家からのコメント - 

「うわー、なんて質問だ。 第一に、インストラクターは資格を持っているかどうかに関わらず、彼らが何をしているのか知っているべきです。第二に彼らは教える方法を知っているべきです。自ら乗ることが出来るという事が、必ずしもそれを誰かに伝えることができるという意味を持ちません。第三に、忍耐です。もちろん他にもありますが、他の人がコメントする余地を残します。」

「創造性が重要だと思います。私は私の生徒達に精いっぱい指導しますので、常にエクササイズを面白くするために動いています。さらに、私は自分の言葉や方法を各クライアントの学習スタイルに変更する必要があります」

「私は彼らの目標と欲求を聞き、そして彼らが望むものを得るのを助けるために指導スタイルを合わせることがどれほど重要であるか気付きました。私は子供のためにグループレッスンをします。そして、彼らは本当に彼らが望むものをまだ知りません。しかし単独の大人のレッスンは全く別です。」


「私は大人に乗馬を教えています。最初に私が彼らに尋ねるのは、これらのライディングレッスンからの彼らの期待と目標が何であるかです。目標を設定しているのであれば、例えば、ポロが出来るようになりたいという希望であれば、自分たちがやり続けられるようにレッスンを調整することができると言います。私は彼らが最初の日にポロボールを打つことを期待していません。しかし、私は基本から始めて、そして彼らが彼らの最初ポロレッスンへ行くときに、それがどのように後で役立つかに結び付けることができます。それは、楽しさ、興味、そして安全性のすべてです。」

「人間とウマの両方のバイオメカニクスに関する実用的な知識」


「これは本当にあなたのビジネスモデルによって異なります。専門家として、私たちは企業の基本的な幸福に貢献する必要があります。グループでアマチュアを教えるには、一組のスキル(一顧客を追い払わないなど)が必要ですが、深刻な競技選手を教えるには別のスキルが必要です。あなたの会社が両方の種類のクライアントを持つことができるくらい大きいならば、あなたのグループAのためのあなたの人気インストラクターにグループBを教えさせたり、その逆をすることを間違えないでください。私達の納屋は何年にもわたって馬術選手権に200人以上の子供を連れて行きました。この仕事を成し遂げるために私達は両方の種類のインストラクターを必要とします、そして我々はそれらを混同しません。これ以上のことは考えていません。


講師が持つことができる最も重要な特徴は性格だと私は思います。それは、馬と生徒の両方に共感を与える能力、人道的で安全な(馬と人間の両方にとって)原則に従うことへの情熱とコミットメントを持ち、近道や金銭のための疑わしい慣行に屈することのないことを意味しますその理由から、お金はいつもあらゆる言い訳の中心でもあるけれど。



生徒やアマチュアライダー、顧客側からのコメント

“間違いなく忍耐!特に私に指示するときは!!”

「各馬を個人として扱い、ライダーを理解するためには、忍耐は美徳であり、ユーモアのセンスです!笑"

「何が起きているのか理解し、そして大きな声で指示してもらう事。」

「馬とライダーの両方に安全なライディングの練習を教える責任があります。
またそれは、あらゆる状況での結果を予測できるようにするため。」

「生徒の馬に乗ることができる技量がある事、情熱、誠実さ、そして能力」

“忍耐”

「自我や傲慢は許されません。クライアントとして、私達は私達自身が望むのと同じ形質を私達のインストラクターの中で探すと思います。」

「重要なのは、彼らが本当に教えることを愛し、生徒が学んで成長するのを見て喜ぶことです。」

「インストラクターが何をしているのかわからなければ、馬のビジネスは出来ません。自分の知識レベルについて現実的であり、適切に教える必要があります。  「知らない」と言える事を恥ずかしいこととは絶対にしないでください。 正直に!もし生徒を助けることができないなら(そしてあなたはそれを知っています)彼らの時間(あるいはあなたのもの)とお金を無駄にしないでください。」

「私は教育を受けた知識豊富な、コミュニケーションをとり、私に挑戦できる講師が好きです。私は私の馬を持っているで、私の馬のトレーニングの能力のある講師を選びます。」

"尊敬!!!!"


「明確かつ簡潔な指示を与え、忍耐強くなる能力。また、それぞれの個々のライダー/馬に適応できる事です。何人かのライダーはプッシュする必要があり、他のライダーは同軸に入れる必要があります。さらに、いくつかの馬は鉄の拳が必要があり、他の馬は軽いタッチが必要です。それで、適応性はおそらく私が考える最大の特徴です。」


「彼らは、見下したり、判断を下したりするべきではありません。彼らは少なくともあなたのレッスンに現れるべきです。そして、あなたが彼らに具体的な何かを学ぶのを手伝うように頼むならば、彼らはどのようにそれを助けるのか知っているべきです。」

“誠実さ.....あなたがパートナーとしてぴったりの馬を見つけるのを手助けします”

「優秀な講師は、教えるのに必要な知識を持っていなければなりません。優れた教師は、各生徒に合わせて教える方法を変えることもできます。彼らは単に批判し批評するのではなく、学生が学び成長するのを助けるために彼らの学生の問題を引き受けます。卓越したインストラクターは、前向きな学習環境を育み、学生との強い関係を築きます。」

“優れたインプット!ライディングスキルをより小さなタスクに分解し、論理的に進行させることもできるはずです。彼らは自分が教えているスキルについての方法や疑問に答え、彼らがしていることを視覚化することによって抽象的な概念をより具体化する方法をライダーが見つけるのを助けることができる必要があります。 ”


そして最後に、これらのコメントを見た人のコメント

「ああ、私は先生側を哀れに思います。真剣なライダー?、何年も馬のレッスンで決して涙を流さなかったなら、それは一度も苦労がなかったという事です。...楽しみはハードワークの後に来ます。サンデーライダーは、経験の浅いライダーとの付き合い方を教えられた馬で、シンプルに楽しんで先生のいう事を聞くべきです。素晴らしいライダー育成は一晩では起こりません。」

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最後の一言が結論でしょう!!

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2019年2月17日日曜日

日本の馬業界は閉ざされている?

こんにちは。

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学習の為のコミュニティーでもある、オンラインスタディ&コーチングの中で、メンバー様から色々とお声を頂きます。日本の馬社会に対するご意見なども寄せられています。

あるメンバー様から以下の様なお声を頂戴しました。

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高額な乗れない馬を買わされてしまったという話を聞きます。
日本の馬業界は閉ざされていて、トレーナーもお山の大将というところが多いのが現状のように思います。

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詳細が分からない限り何とも言えませんが、私には上記の状況はどっちもどっちの様に感じられました。

あまり馬を良く理解していない人に、ある意味故意に騙す形で売ったのであれば、売り手の人間性を疑ってしまいますが、ひょっとすると売り手にも乗れない馬だとは思わなかった可能性もあるわけです。

一方、買い手は勉強不足で他力本願であり、信頼するべき人の選択を誤った、または技量を測り間違えたと言えます。


こういった状況がもし珍しくないのであれば、非常に残念な事ですね。


業界が閉ざされている故の問題なのか?
これは一つの大きな要素と考えられるでしょう。
しかし残念ながらこの環境が明日変わることは有りません。


たった一つの改善の道は、
個人個人がしっかりと考えて、馬の事も勉強している事だと感じます。

正しい知識を持っていれば、あるいは映像から馬はどのようにあるべきかなどを、出来る出来ないに関わらず知っていれば、その先生の技量を測ることも出来てくるでしょう。つまり、より信頼できる人を選ぶ確率を上げる事に繋がります。

生徒、顧客側が ”サービスを受ける受け身態勢” で、言われることすべて鵜呑みするだけでは、問題が起こりかねない様に感じます。

生徒、顧客がしっかり勉強し、考えをもって先生とのコミュニケーションをとるという、ごく自然で当たり前な健全な形が必要なのではないでしょうか?
生徒側がそうであれば、教える側はうっかり変な事が言えなくなっていきます。
教える側も色々と学習するようになるでしょう。

ここに ”健全な切磋琢磨する環境” が生まれます。

これが、そのクラブ全体の形となり、またクラブの枠を超えた日本全体の形になる必要があるのではないでしょうか?

一人一人が純粋に学ぶ事が大前提です!



さて、あまりまだ何もわからない時、一体どこから学べばよいのか?

私たちは本当に良い時代に生きています。
このインターネットの時代、情報は山のように手に入るわけです。

最近ではネットでの馬の売買も国境を越えて、国際的に行われています。
あるいは様々な知識を得ていくことも可能です。
私自身、例えば馬の健康上の問題などが発生すれば、かかりつけの獣医師の診断の他、ネットでの情報収集なども行い、それについて獣医師と再度相談するなどといった事をする場面も出てきます。ごく自然な、普通の動きだと思います。
獣医師も ”選ばれる獣医師” になるための知識と経験を積むことになります。


日本の良い所もたくさんありますが、この様に閉ざされた環境、閉鎖的な所はもはや改善していかなければ、国際的な流れから取り残されていくような気がしてなりません。

まずは、出来る事から!
皆さん一人一人の、”学ぶ意欲” にかかっているのではないでしょうか?


EY Equestrianオンラインスタディ&コーチング のコンテンツ内容は全て欧米からのものを日本語でかみ砕いて解説したものです。
馬術先進国での教育を日本へお届けしています。

 






2019年2月15日金曜日

障害馬術の成功の基盤

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障害飛越を目指している方へのメッセージとしての記事をシェアします。
人馬の安全の為、是非ご参考にしてください。

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いまだに障害飛越を、”単に馬を走らせて障害物へ向かって飛越させるだけ” の感覚と知識で行っている人は大勢いるかもしれません。

このやり方では、人馬共に常に”不安”を抱えることになり、自信を持つ事からは程遠いものになるだけではなく、実際に大きな事故、怪我を負う事になってしまいます。


中にはそれでもある程度のレベルまで跳んでくれる馬もいます。
しかし、それだけでは馬術の技術や技量を上げる事に注目する事よりも、そういった馬との巡り会いを求める事に重点が置かれるようになるでしょう。
(誤解のない様に。乗り手に必要なレベルの馬選びは大切です!)

能力のある馬を求める事が誤りであると言っているのではありません。実際に非常に大切な事です。しかし、その事だけに依存する事はそもそもの馬術の概念から少しズレてしまうのではないかという事です。

これまでのコンテンツの中でも散々述べてきたように、ドレッサージの基礎は障害飛越においても重要な基盤となります。
これらの基礎トレーニングの入った馬であれば、より安全に、より高度な障害馬術が可能になるでしょう。何よりも人馬が自信を持つことを可能にします。

では、実際にドレッサージの知識がどの様に障害馬術において活用されるのでしょうか?
ひょっとすると大きな驚きを感じられるかもしれません。
アメリカンスタイルというものが存在する米国での記事を取り上げます。

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1956年のオリンピックまでの期間中、ヨーロッパの馬とライダーは一貫してアメリカ人を凌駕していたと彼の著書 『Frank Chapotでの勝利』でアメリカ史上最も成功したショージャンパーが説明した。
第二次世界大戦後に合衆国に移住した(そして最終的に合衆国馬術チームのためのショージャンプコーチになった)Bertalan deNémethy、元ハンガリー騎兵将校との共同作業を始めたのはそれが初めてでした。

deNémethyがChapotとアメリカのチームに教えたのは何だったのか?

「バートは私に馬場馬術とキャバレッティの運動を紹介し、彼が教えていた馬場馬術のテクニックを通して、私は馬にもっと深く座り、必要なときに後ろから Impulsion 弾性 を生み出すことを学びました」とチャポットは書きました。


Bert deNémethyは、成功したすべての馬術トレーニングの基本的な構成要素は、何世紀にもわたる実証済みの原則に基づいていることを知っていました。ジャンピングでは特に重要です。
これらの原則の多くは、今日私たちが「トレーニングスケール」と呼ぶものに含まれています。

このトレーニングアプローチの起源はHeeresdienstvorschrift H.Dv.に含まれています。 12. 1937年に再び更新され、これはドイツ騎兵隊の訓練マニュアルとして役立ちました。
今日のトレーニングスケール(またはトレーニングピラミッド)の先駆けは、1940年、Mittler und Sohnによる、Siegfried von Haugkの著書、The Training of Rruitsに掲載されています。しかし、「Skala der Ausbildung」という用語が登場したのは1950年代まででした。 現在、トレーニングスケール( "Training Scale"として翻訳された)が使用されるようになりました。

Haugkは、今日使用しているトレーニング目標を定義しました。
・Takt(リズム)
・Losgelassenheit(さまざまな翻訳の結果、弛緩またはしなやかさがもたらされる)
・Anlehnung(コンタクト)
・Schwung(インパルジョン、弾性、衝動)
・Geraderichten(真直度)
・Versammlung(コレクション)

これらの要素の命名や順序に多少の違いがあると主張する人もいます。これは、トレーニングスケールの各要素が他の1つ以上の要素と連携して機能するためです。 1つの要素が単独で使用されることはありません。さらに、ピラミッドまたは「ビルディングブロック」として説明されることがよくありますが、それらは前の要素の完成時にのみ従うことができるステップと見なされるべきではありません。

トレーニングスケールにはいくつかのバリエーションがありますが、米国馬場馬術連盟はそれを次のように要約しています。
・リズム ー エネルギーとテンポ
・弛緩 ー弾力性としなやかさ
・つながり ー扶助の受け入れによるハミの受け入れ
・インパルジョン ー エネルギーと推力の増大
・真直度 ー調整とバランスの向上
・コレクション ーエンゲージメントの向上、フォアハンド(前方)の軽さ、セルフキャリッジ

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障害馬術用の馬の日々のトレーニングにおいて、これらの要素に注目する事が出来るべきです。
個々の馬の状態、バックグランド、年齢、用途などによって、今その馬がどういうトレーニングを必要としているのか?トレーナーは把握した上で、トレーニング方法を決断します。

・リズムは、ジャンピング走行で最も重要で基盤であり、馬が自然に維持できるように。
・しなやかさは、走行中のあらゆる場面で馬体が抵抗なく対応するように。
・つながりは、馬体が常にバラバラではなく一つにまとまり、乗り手のコントロールを可能にし、馬もあらゆる回転やジャンプなどの態勢が常にある事。
・インパルジョンは、ジャンプをより上へ。
・真直性は、馬の体使いをよりバランスの取れたものに。
・コレクションは、馬のセルフキャリッジを可能にし、馬をほぼオートマチックの状態へ。
これらのような事が期待できます。
揃っていれば非常に安定した、乗りやすい馬をリングの中で相棒として頼れるようになります。

これらの要素はその馬がそもそも持っている物、と捉えてしまえばそれまでです。
しかしながら、トレーニングによって確実に改善していけるもの、していくものです。
逆にこの概念無しでは、改善どころか後退、つまり段々とその逆の方向へ馬は進むことになり、時間と共に、レベルダウン、あるいは早い時期にリタイアという結果につながるばかりではなく、あらゆる故障やケガ、健康上の問題に至るまでの可能性が出てきてしまいます。
ジャンピングの分野で不勉強な人は大勢いるようです。
ただ障害を跳びたいという希望は、跳ぶ為の概念を持っていなければ、そのただ跳びたいという希望が最悪の事故、悪夢になりかねません。
レベルの高い人だけが知っていればよい事ではなく、安全の為にもまだレベルの低い人ほど認識している必要があると思います。
ある程度のチャレンジは必要です。ですがそのチャレンジが無茶なものであれば人馬に良い結果はもたらさないでしょう。

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トレーニングスケールに関する解説、また様々な馬場運動の定義、効用、目的などといった解説はそれぞれのコンテンツを上げています。


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指導者、あるいはトレーナーにこれらの理解、経験、知識があってこそ次の世代を育てる
に繋がると思います。

何よりも、安全で、前向きな障害馬術の楽しみ方が可能になることでしょう。

2019年2月13日水曜日

バレンタインデーオファー!!

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乗馬、馬術愛好家の皆様へ、バレンタインデーオファー!!

本日2月13日と明日14日の2日間、バレンタインデーオファーとして、1か月お試しプラン価格で2か月間ゆったりとお試し。実質 50% off !!


乗馬、馬術の本質的な事は馬の扱い方、接し方、乗り方、すべてにおいて経験、知識、気持ち、すべてが問われると思います。学ぶことに限りは無く人が学ぶ意欲を持ち、道を誤らない事が求められます。

馬術的なセオリー、論理は昨日今日に確立されたものではありません。何千年も前から人は馬と共生してきました。その中で馬そのものの研究を基盤に確立されてきたのが馬術の理論です。理にかなっていれば馬は人と共に動き、体つきも輝いてくるものです。また馬もパフォーマンスに意欲をもってくるでしょう。

欧米では大学にEquine の学科があったり、また様々な学ぶ場、環境がありますが、日本では一般的に趣味の延長であり、本格的に学ぶための環境、指導者、教材などがあまりない現状があるかと思います。

馬にとって、騎乗されることをいかに望ましいものにするかはその人にかかっていると言えます。日本でも出来る限り多くの人々に馬術の本質的な事を知ってほしいと願います。これは馬の幸せにもつながる事であるはずです。



この機会に是非!ご参加お待ちしています。
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2019年2月12日火曜日

本物と偽物

乗馬、馬術のとらえ方は人それぞれ。

しかしながら、”本質、本物”と言える乗り方、考え方は存在すると思います。

そこから離れてしまった多くのライダー、トレーナーが存在するわけですが、それがどういう事なのか? 

面白い記事を紹介します。

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馬場馬術の乗り方の問題に答えることは、私たちが「馬場馬術」という用語をどのように定義するか、そしてそれが各ライダーにとって何を意味するのかに完全に依存します。

あなたにとって、馬場馬術が成功と認識の潜在的な見返りとして、競技においてあなたに高得点を与えるのに十分な精度で、馬に一連の数字と動きを実行させるという挑戦を意味するなら、この記事は参考になりません。

また、馬場馬術について主にあなたを鼓舞するものが、いかなるシナリオにおいても馬場馬術の動きを実行することによって馬を進歩させることに関わる満足感であるかどうかも同様です。


馬場馬術に乗る方法の道、または私たちが「本物の馬場馬術」と呼ぶもの - 馬の動きとつながり、それをチャネリングされバランスのとれた流れにするという体操 - を発見するためには、肉体的でエネルギッシュなフィーリングで、あなたが馬の背中に乗っているときに手に入れます。

あなたは力と組み合わせた素晴らしい無重力の感覚、制約のない完璧な動きのバランス、馬の体と心の深い一体感を切望しなければなりません。

あなたはこれらの感覚の探求を他の何よりも優先させなければなりません!あなたが馬に乗っている瞬間にあなたが何をしているのか、彼らを導いて指示するためです。

あなたは、馬場馬術を違う方法で見る人の批判(表面の外観に取りつかれる方法)に盲目の目を向けることができ(無視することが出来)、そしてあなたの馬があなたに与える感情を聞くことができるように内なる力を持たなければなりません。

これが、馬が私たちの最高の先生であるとよく言われる理由です。なぜなら、馬だけが、運動のダイナミクスの神秘的な分野で真実であることをあなたに伝えることができるからです。

馬があなたに与える感触から馬場馬術に乗る方法を学ぶこと、そしてあなたがこれらのフィーリングをあなたの優先事項にすることを学ぶための選択をしたら、あなたは非常に特別な方法であなたの体を形成する長く挑戦的なプロセスを始めることになります。

これは、さまざまな方法で馬の動きの流れをブロックすることによってバランスを求めるのではなく、ライダーと馬の繋がりによって馬をバランスさせることができる身体の使い方です。 この発展の道はあなたが最初に馬のあなたのコントロールを表面的なレベル(方向の正確さ、スピードなど)で放棄することを必要とします。

馬の姿勢との関係を生み出すような方法であなたの体を形成することは、あなたの体の各部分で一連のスキルを獲得し、それらを組み合わせて馬に対する体操の影響のバランスのとれた動的な組み合わせを形成することです。

このように、ライダーの体は一連の交互の機能で構成されています。それは、馬の動きの前方向の流れとつながって促進する機能と、この流れをバランスに導くためのライダーの姿勢維持を提供することです。


 馬場馬術に乗る方法のイデオロギーが間違っていると、、

馬とのつながりの中で馬から伝えられるフィーリングへの注目、集中が失われてしまします。あれこれある”動き”を演出する事や、時間や場所などの外的な要素によって、この注目点が優先されなくなるからです。

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この記事の中では、いかに ”馬とつながるための正しい姿勢と体の使い方” が大切かを解説しています。
(その具体的解説はhttps://erinayamabe.wixsite.com/mysite-1)

究極的な馬場馬術の本質に触れようとする記事内容ですが、出来る出来ないとは別に、乗馬、馬術に取り組む上では目指すものとしてもっておくべき事の大切な、また本質的な要素ではないでしょうか?

もし、”恰好、形” にすることを目的としているのであれば、そこからは馬場馬術の芸術性は生まれないでしょう。もっと深い内面の要素がなければ本物とは言え無さそうです。

考え方と、目指すべき事を示し、ライダーの姿勢、体の使い方の解説を示した記事です。

詳しくは
↓↓↓

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”正しいイデオロギーを持つ”という事で実力へとつながっていく気がします。




2019年2月8日金曜日

獣医師が語るグルーミング(手入れ)の目的と利点

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今日はコンテンツの一つをここでもシェア。
グルーミングに関しての記事です。
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馬に乗りたいと思うのであれば、馬をリスペクト(敬意を払う)する気持ちがなければいけません。馬は機械と異なり、感情を持った動物であり、我々のホビー、あるいはスポーツにおけるパフォーマンスを達成するための友であり、相棒であるはずです。決して”我々を満足させるための道具”であると捉えるべきではありません。
グルーミングは馬を輝かせるというだけではなく、健康管理として、また人とのコミュニケーションを深めるため大変重要な事です。
馬をまだよく知らない人であれば、毎回しっかりとしたブラッシングをすることで、馬との距離が近くなり、また馬体細部までその体の構造、筋肉の付き方、体のつくりを学ぶことも出来ます。
乗る事だけに関心を持ち、こういったコミュニケーションや馬へのリスペクトが無ければ、残念ながら馬を十分に理解する事に至らず、結局は上達には繋がらないでしょう。
大切な事は、”気持ち”とか ”心” ”愛情” といったものです。
反対に、デレデレと過剰に接するのも良くありません。
適切なマナーというものは馬に接する為に持っておくべき事だと思います。
以下は、ある海外の獣医師によるアーティクルです。
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多くの人々にとって、馬を飼うことの最も明白な利点は”乗る事”です。そして私は完全にその事に同意します。確かに、「庭の装飾品」として馬を飼っている人もいます。しかし、全体として大半は、森の中、または道路で、または競技場でのリングの中で”乗るため”に馬を所有しています。
しかし、馬は特定の点で車とよく似ています。車のように、定期的なメンテナンスを行わないと、パフォーマンスが低下します。車のように、メンテナンスを忘れ、数年間の良いパフォーマンスによる、独り善がりな自己満足を得て終了してしまいます。
あなたが馬に乗るかどうかにかかわらず、馬はグルーミングの形で毎日のケアを受けるべきです。その理由は次のとおりです。
1.手入れをする事で、馬の体全体に触れます。
良い毎日の手入れは1時間もかける必要はありません。あなたが毎日それをするならば、あなたの平均時間の支出は実際には最小であるべきです。しかし、毎日のこの日課の間に、あなたはあなたの馬のあらゆる細部に手をつける機会があります。これ以上あなたの馬の健康を素早く評価するためにどんな良い方法が有るでしょうか?
これは実際に私が健康診断の間にしていることです。動物に触れると、フェンス越しに見ているだけでなく、それ以上のことがわかります。馬は特定の場所で敏感ですか?奇妙なしこりや隆起はありますか?発疹、かき傷、または腫れはありますか?良いグルーミングセッションがあれば、それらが大きな問題になる前にこれらのことを拾うことができます。
2.グルーミングは予防薬として働きます。
良いグルーミングセッションは、肌の表面への血流を増やし、大きな筋肉群をマッサージします。毎日の蹄ピッキングは足を清潔に保ち、スラッシュ、足底の細菌性疾患などの一般的な蹄問題の予防に役立ちます。野生の馬はこのような贅沢を持っていませんが、馬同士お互いを持っています、そして互いの手入れはブラシと櫛の代わりをします。
あなたがその自然の環境から馬を引き離し、個別の馬房の中で飼うとき、あなたは個々の馬の健康のために群れ仲間の責任を引き受ける必要があります。
3.グルーミングは人間と動物の絆を高めます。
確かに、手入れをされたくない馬もいます。しかし、大多数はそれを楽しむ傾向があります。そして、これはあなたの乗馬の友と結合する絶好の機会です。あなたが実際に仕事をすることを彼に要求していない活動にあなたの馬を従事させることは私達が私達の乗馬で要求する要求からの解放です。これは恩返しとしてあなたの馬をリラックスさせるチャンスです。
あなただけ、あなたの馬、そしてブラシでの静かな時間は、馬とライダーの両方に利益をもたらす共同の快楽の感情を伝えることができます。新しい馬との関係を始めたばかりの人にとっては、これは絆を築くための素晴らしい方法です、そして若い馬と一緒にトレーニングを始める人にとっては、グルーミングは不安な心を安心させることができます。
4.手入れは、ブラシ以上のものです。
乗る時間がない場合は、グルーミングセッションで代用することもできます。横方向の首の屈曲や蹄の拾い上げなどのいくつかのグラウンドエクササイズを練習し、いくつかの脚の伸展を行うことは、柔軟性とバランスを助けるための素晴らしい馬のヨガの動きです。グラウンドマナーを練習したり、馬の技を教えたりするのに時間をかける人もいます。仕事の後の夕方にたった20分しかないのなら、これらの事を行うことは素晴らしいことです。
5.グルーミングは素晴らしい運動です - あなたにとって。
これは人々がグルーミングに時間を取ることを奨励するための純粋に利己的な理由ですが、どれだけの人が馬を磨くだけで汗をかいたことがありますか?あなたがそれを正しくやっているなら、トップラインの上にそのボディーブラシを働かせることは間違いなくあなたの肩と上腕三頭筋を働かせるでしょう!あなたが馬を持っているのなら、だれがジムのメンバーシップを必要としますか?
私は現在自分のものと呼ぶ馬を持っていません。私の最愛のコネマラポニー、ウィンピーとの私のお気に入りの時間のいくつかは彼の白いコートが輝くまで彼をグルーミングしていた時間です。馬との充実した時間です。
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上達は馬の理解から!


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2019年2月4日月曜日

前進のプロセス

スポーツ全般、その他にも色々な習い事がありますが、もし”上達の為の普遍的な論理” があるとすれば是非知りたいものではないでしょうか?。

教育学者である斎藤孝さんという方が書かれた
子どもに伝えたい<三つの力> 生きる力を鍛える」
 
という本の中に、以下の様な事が書かれているようです。


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学校の主な役割は、物事ができない状態からできるようになるまでの上達のプロセス・論理を普遍的な形で把握させることにある。たとえば、逆上がりができなくとも、日常生活には支障はない。逆上がりを学校カリキュラムに入れる積極的な理由は、上達の一般的な論理をシンプルな形で自覚化させるところにある。スポーツや芸事を、上達の基本論理を身につける場として考えるならば、そうした活動はいわゆる「勉強」の上達と共通性を持ち、相乗的な関係にある。
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上達のコツを掴んでいれば、初めてやる仕事に対しても自信を持って取り組むことができ、結果として成功する。上達への確信がないままだと、退屈な反復練習をする期間に耐えられず、中途で挫折しがちになる。諸活動をバラバラな意識で行うのではなく、それらを通して上達のコツを掴まえるという目的意識をもって行う。こうした上達の普遍的論理への意識を喚起し続けるのが、親や教師の主な役割なのである。
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乗馬に限らず、何をするにもその人が ”前進、上達できる自分自身のオリジナルなプロセスを実際に味わった事があるか?” という事が問われているように感じられます。

何かが出来るようになったという経験自体は誰もが持っているのではないでしょうか?
そのプロセスでの脳の使い方を癖にしてしまえば、何をやっても活用できるという事でしょう。



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では、その「上達の普遍的な論理」というのは、どんなものなのか。これにも当然様々な答えが考えられる。私の考えは、基礎的な三つの力を技にして活用しながら、自分のスタイルを作り上げていくということである。基礎的な三つの力とは、<まねる(盗む)力>、<段取り力>、<コメント力(要約力・質問力)>である。こうした力をある程度つけ、それを活かしながら自分にあったスタイルを探し、自分の得意技を見定めて、そのスタイルへ統合していく。
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うん、うん、ごく自然に出来ないといけない事かもしれません。



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上達を根底から支えるのは、「あこがれ」である。これがなければ、上達に勢いはつかないし、そもそも上達することの喜びが生まれてこない。藤子不二雄が手塚治虫にあこがれたように、あこがれが根底にあれば、上達の意欲は湧き続ける。
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これに関しては、スポーツであればピタッと当てはまりますね!




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技を盗むコツは、この「暗黙知」と「形式知」の循環を技化することにある。この循環には、的確な<要約力>や職人さんたちに対する<質問力>、<コメント力>などが大きな力を発揮する。また、仕事自体が「段取り」によって組まれているので、技を盗むということは、段取りを盗むということでもある。自分自身で段取りが組めるようになるまで修練する。これは同時に、<段取り力>を鍛えることにもなる。
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分析力と、要領。




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自分でも気づいていなかったことに気づくためには、なんといっても他者の存在が必要である。相互に相手の暗黙知を刺激するようなディスカッションができるようになれば、場は必然的に活性化する。このような暗黙知を活性化しあう技は、企業のみならず学校の授業でも、本来は基本をなすものである。しかし実際の学校の授業は、形式知の膨大な量の伝達に終始している感がある。形式知を形式知として再生するだけの能力を問う試験では、もはや十分ではない。自分や他者の暗黙知を明確に把握するために、形式知化する力を鍛えるということが、将来の仕事をする力にもつながっていく。
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これに関しては、日本人が特に目を向けるべき事の様に思います。
活発な議論を幼少の頃からしてきたか?意見すると叩かれてしまう、、、。
日本の学校教育ではこれが貧弱に思えます。
海外の若者はもっと意見を発信しますし、議論の場も与えられているようです。




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要約の基本は、肝心なものを残し、そのほかは思い切って「捨てる」ことにある。捨てると言っても、まったく無意味にしてしまうわけではなく、切り捨てたものが、残されているものに何らかの形で含まれているような関係を保っているのがベストである。要約力とは、すなわち、「重みづけ」を常に意識することである。
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何が大切な事か?ずれていると大変な結果に、、。



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笑わせるコツは、「間」だと言われる。話の内容は面白いのに笑いがとれない人と、内容はそれほどでもないのに「間」の取り方がうまいので大きなウケを得る人がいる。この「間」は、自分と他者の間の「間合い」であると同時に、「息の間」でもある。話す技術に焦点をあてるならば、話している主体としての自分と、それをできるだけ外側から客観的に据えた自分との間のズレを、上手に修正する技術である。
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間は色んな所に登場しますね!



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上達は、技の習得である。技を習得するためには繰り返し練習し、量が質に転化する瞬間を逃さないことが重要である。漫然とただ機械的に反復するというのでは、十分ではない。自分のやっていることを意識化する意識の鮮明さが、上達の速度を速める。
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フィーリングです。



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物事をうまくやるコツを掴まえる瞬間がある。こうした瞬間は、一定程度の時間、集中力が持続したときに訪れる。その世界に没入しつつ自分のやっていることを鮮明に意識できている時間が、ある程度続いたときに、コツが見出される。せっかく良い練習をしていても、集中力の持続が一定時間続かないと、コツを身につける瞬間が訪れにくい。つまり、上達の秘訣は集中力の持続にある。
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乗馬の場合、自分と自分が乗っている馬の関係に大集中する事が必要ですね。
たまには先生無しで、一人きりで乗る事も大切です。



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人は、意味のないことを強制されるのに耐えられない。穴を掘ってまた埋めるという作業や山をスコップで移動させてそれをまた元に戻すという作業をやらされると気がおかしくなるといったことをドストエフスキーも書いている。学校での勉強があれほど嫌われるのは、そこに「意味」が足りないからではないか。その領域のみに閉じるのではなく、他の領域や仕事にどのようにつながっているかを説得できるコンセプトが必要なのではないか。領域をまたぎ越すビジョンを持つとき、同じ事柄でもまったく意味が変わってくる。そうしたビジョンにつながるコンセプトを提言したいと思いで、この本を書いた。
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馬術の場合、”運動運動の持つ意味” を知ると、もっと楽しめるようになるはずです!


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2019年2月3日日曜日

考えるライダー Thinking riders

こんにちは。

馬に乗ると色々と考える事がありますね。
何も考えずに乗る人はいないのではないかと思います。

その人その人のレベルによって考える事は違っているとは思いますが、私の個人的な経験から言えば、ある程度以上の所で上達が止まってしまう人の特徴として、

1.毎回同じような事を考えている。
2.ものの見方が一方通行。
3.自分の中で馬の上でやる事、行う順番が固定されている。

といった印象を受けます。

今日は有るドレッサージの実力者、フィンランドのキラ・キルクランド氏の言葉を以下紹介したいと思います。彼女の考え方からヒントになることが有るでしょう。

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1. 良いライダーはわずか少数の良いステップの上にいます。 悪いことは忘れることが出来ます。 経験の浅いライダーは主に悪いことについて考えています。

2.山の頂上への道はたくさんありますが、頂上からの眺めは同じです。

3. トランジション移行運動では、馬は自分でバランスを見つけます。

4. 馬は犬より短い記憶を持ちます - それは3秒くらいかもしれません。 報酬は即座に与えなければなりません。

5.適切なピルエットでは、サスペンションはなく、4ビートになるはずです。

6. 子馬でも一歩だけの踏歩変換はできます。

7. 私が学んでいたときはスクールマスターと言える馬を持っていませんでした。踏歩変換を達成するために努力しなければなりませんでした。 私は3ステップを数えます:これは私がすることです:


  • 私は私の馬がハーフホルト(半減脚)を強くすることによって私の扶助に順応しているのか確認します。 もし十分でなければ、彼が鋭くなるまで私は踏歩変換を求めません。
  • 私は返還後の新しい外側の脚を後方へやります。
  • 踏歩変換を指示します。


8. 馬は1セッション約45分間だけ運動します。その45分間だけ私達を運ぶことができます。

9.馬が過度な筋肉痛を感じるまで運動しないでください...特に馬場の中で、それと若い馬達。

10.あなたが馬のステップの長さに影響を与えることができないならば(歩度を伸ばしたり詰めたり)、ショルダーインなどの特定の動きは気にしないでください。まずこれらができるまで望みはありません。

11. 家で訓練をするときは、1日に1つずつやる - 今日はピルエット、また違う日にハーフパスといったようにです。あるいは、ある日は駈足運動を選び、別の日に速足運動をするかもしれません。

12.馬とライダーの組み合わせは、夫婦関係に少し似ています。あなたはあなたが働くことができる馬を見つけなければなりません。私は元気で熱い馬が好きです。

13.トレーニングでは、あなたは完全に正直でなければなりません。あなたはあなたの馬やトレーナー、馬場馬術ジャッジにうそをつくことはできません。あなたが家で10回に1回しかできないのであれば、その競技ではラッキーである必要があることを知っています。

14.乗る方法は2つあります。家ではあなたは自身の問題を非常に意識していなければなりません、しかし競技では気にすることはできません。

15.並足のコントロールが出来なければ、速足、駈足のコントロールもできない。

16.競技では、第4レベルとPrix St. Georgesにたくさんの貧弱なピルエットが見えます。 ピルエットのコレクションは、ピアフェのものと同じくらい素晴らしいものでなければなりません。 そのため、私は最初にピアフェを教えます[ピルエットはテストのかなり早い時期に現れますが]。

17.多くの馬やライダーがPrix St. Georgesに立ち往生しています。 セントジョージではまだ乗り手が馬を助ける事が出来ますが、Intermediaire IIとグランプリをスタートすると、馬は完全なセルフキャレッジを必要とします。

18.ライダーが拳や脚の扶助を使用するたびに、馬は反応しなければなりません。 悪い反応でも全く反応しないよりはましです。

19.良いことを良しとし、悪いことにしつこくこだわらず、しかしながらそれらを無視しないでください。

20.馬が彼が成功したと感じるように、基本的なレベルでもっと難しいことに取り組みます。

21.馬によっては、他の馬が10点を取るのと同じくらい6の得点で満足します。 動きを改善して残りの4点を得るために馬を圧倒することを試みる代わりに、ジャッジが小さい7点を与え始めるまで強い6点を続けなさい。 60パーセントから70パーセントへ。

22.あなたが良い騎乗をしたとき、それがどのように感じたかについてのいくつかのメモを書き留める時間を見つけることを忘れないでいなさい。 あなたが勝った後で、しばしば誰もがシャンパンを飲みたがっていて、それがどのように感じられたか覚えている時間がありません。 あなたが下手に乗ったときは、だれもあなたと話をしに来ませんので、それがどのように感じられたかについて熟考する時間がたくさんあります。

23.あなたが常にいつもしている事をいつもやるなら、あなたはいつも同じ結果を得る事でしょう。 もしあなたが得ている結果に満足していないならば、あなたはそのいつもしている事を変えなければなりません。

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一流と認められる彼女の考え方が垣間見れる言葉です。

経験と知識があればこその言葉ですが、初級者であれ、この様な考え方は出来るものですし、実際にする人を私自身知っています。

彼らは”行き詰まり”知らずで、学習量、知識量が全く異なっています。

馬に関しては、もう ”知り尽くした、何も学ぶことは残っていない” と言い切れるものでは無く、常に何かを学び、発見があるものです。

脳を柔軟にし、かつ本質を見分ける為の学習はずっと続く事でしょう。



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